Web3.0の世界ではハッキングの問題が依然深刻だ。2023年第1四半期だけでも3億2千万ドル以上がハッカーによって奪われるなど、多くのセキュリティ侵害が発生している。

そこでハッキングに備えてNFTに保険をかけられるサービスが登場した。Web3決済プロバイダーのWertと保険テックサービスのAvataが提供する新しい非代替性トークン(NFT)保険サービスだ。

今回提供される「オプトイン保険(原義はWarranty、保証の意)」はスマートコントラクトのハッキングで損害を受けたNFTの価値の最大90%をカバーする。

Wertの共同創業者兼CEOであるジョージ・バシラーゼ氏はコインテレグラフに対し「NFT保険は安全性と信頼感を提供する。最小限のリスクでWeb3に参加する暗号資産ユーザーを増やすことができより幅広い層に訴求できる」と意気込む。

同サービスはKnownOrigin NFTマーケットプレイスを含む約80のNFTマーケットプレイスで利用できる。NFT保険の価格はNFT購入費用の6%となる。

バシラーゼCEOによると、特に大口の投資家が高額なNFTを買う際セキュリティを気にするといい、NFT保険は「プロのコレクターや投資家をよりひきつけるきっかになる」としている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン