ETHブロックチェーン上のノンファンジブルトークン(NFT)プロジェクト、ミラディ・メーカーの共同創業者であるシャーロット・ファング氏は9月11日、「ボンクラー(Bonkler)」の担当者がレミリア・コーポレーション(Remilia Corporation)から発生した約100万ドルの手数料を横領したと発表した

レミリア・コーポレーションは、ミラディ・メーカーNFTの自律分散型組織(DAO)だ。「ボンクラー(Bonkler)」は2023年4月に創設された実験的金融アートプロジェクト。

「ボンクラーの準備金、メイン契約、NFTは安全だ。ボンクラーからのレミリアの収益のみが侵害された」とファング氏は指摘した。また、レミリアの準備金は「影響を受けていない」と強調し、ユーザー資産は「完全に安全」と述べた。

準備金に加えて、攻撃者はコードベースを奪取し、レミリアのソーシャルメディアの支配権を奪取しようと他のチームメンバーと共謀した。

ファング氏によると、攻撃者はミラディ・メーカーとレミリオネアを含む3つのXアカウントを乗っ取り、レミリアコープはロックアウトされたという。ファング氏は、「当面の間は、これらの3つのアカウントを侵害されたものとして扱って欲しい」と述べ、RemiliaCorp333、MiladyMaker333、RemilioBabyなどの新しい公式アカウントを提供した。

ファング氏は、レミリアがこの不正利用に関与する人物を「容易に特定」したと付け加え、彼らを法の最大限の範囲で追及する意欲を表明した。「私たちの財産が全て返還されることを期待している」と彼女は述べた。

「このような悪意に対して、私は容赦しない。関与した個人はレミリア・コーポレーションから解雇され、法の厳しい処分が下されるだろう」

2021年にローンチされたミラディは、ファング氏がデザインした10,000個のアニメプロフィール画像NFTのコレクション。2023年5月、ミラディNFTは、テスラCEOのイーロン・マスク氏がミラディNFTコレクションの画像を使用したミームを投稿したことで、話題となった。この動きにより、ミラディNFTのフロア価格が急上昇し、3.8ETHから7.8ETHに急上昇した。

オープンシーのデータによると、執筆時点でミラディNFTのフロア価格は2.86ETHで、過去24時間で約15%下落している。