NFT ドメインマーケットプレイスは、.metaverse、.VR、.chainなど、プレミアム拡張子を新しく作ることについて許可すると発表した。

Quik.comは、今後、上に挙げたような新しいドメイン名の登場により、消費者や企業が待ち望んでいたような、覚えやすく忘れにくいアドレスを手に入れることができるようになっていく、と述べている。

一見するとこれまでと変わらない、ありふれたURLのように見える新しいドメイン名は、実際にはもっと多くのことを提供することができるようになるとマーケットプレイスはいう。

まず、このドメインは、長い英数字のウォレットアドレス(文字や数字の長い文字列でタイプミスしやすい)を排除することで暗号トランザクションを簡素化できるだけでなく、ゲームや仮想世界に関わらずWeb3全体で共通のユーザー名として使用することができる、という大きな特徴をもつ。

つまり完全な所有権により、集中化や検閲のリスクを排除し、これらのドメインの上にWebサイトを構築することも可能になるのである。

Quik.comは、このプラットフォームのChrome拡張機能が発売されれば、こういった使用例のすべてが実現可能になるとしており、市場には年内までに登場する見込みとのこと。

パーソナライズされたこれらのドメインは、Web3の基盤となるもので、データの制御をユーザー本人が行えるような仕組みになり、さらにこれらのユーザーネームは今後のオンライン生活においては識別子としての役割だけでなく、デジタル資産を安全に保管できる暗号財布としても意味のあるものになっていくと考えられている。

今後、.metaverse, .chain, .VR .doge, .shib, .bored, .web3, .btc, .address, .i などの拡張子も同様の利用が可能である。つまり、ユーザーは自分が肩入れする仮想通貨やテクノロジーをドメインとして取得して、それを自由に活用することができるようになるということなのだ。

ブロックチェーンドメインを新しく作る方法

Quikによると、NFTドメイン構築や購入は、簡単なプロセスで完了するとのこと。構築後、NFTドメインはイーサリアムのブロックチェーン上に保存され、ICANNのような集中組織に縛られることはないという。

ユーザーは、MetaMaskなどのモバイルウォレットか、Quick.comのアカウントを登録してQuik.comにログインし、ここから希望のユーザー名を検索し、取引を完了する。

もちろん、NFTドメイン名の競争は非常に激しくなることが予想され、特定の名前や覚えやすい1単語でのアドレスはすぐに買い占められる可能性がある。希望するアドレスがない場合、Quikのシステムから代替アドレスが提案されるので、ユーザーは最終的に、自分の好みに合うアドレスを見つけられる。

その後ユーザーが自分のウォレットで取引を承認すると、イーサリアムのネットワーク上で検証されるため、NFTドメインがユーザープロフィールに表示されるまでに時間はかからない。

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これからのインターネット

現在Quikは定期的に新しいドメイン名を発表している。そして、ユーザーがプレミアムタイトルを最初に手に入れることができるように、今後の発売までのカウントダウンも提示している。

また、マーケットプレイスでは、他のユーザーが販売しているドメインを探索することができ、短いユーザー名や暗号関連のユーザー名など、人気があるものはQuikのホームページで共有されている。

そう遠くない将来、分散型Webサイトは我々のオンライン社会の中でより大きな役割を果たすようになり、個人のアイデンティティの重要な部分を形成する可能性すら含んでいる。その中で、Quikは、透明性を提供し、誰もが簡単にこれらのデジタル商品を出品、販売、購入できるようにする、というごくシンプルなビジョンをもっているのである。

通常ドメインは年単位で更新する必要があるが、Quikドメインを取得した人は、すべての料金を前払いすれば、永久的にそのドメインを所有することができる。さらには、希望すれば、将来的に専門のマーケットプレイスで販売することも可能となる。

かつて.comドメインで人気のあるドメインを獲得するために競争があったように、今は、ブロックチェーンの人気のあるユーザーネームを手に入れることに注目が集まっている。そしてQuikはその門戸を大きく開いているといえるだろう。

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