米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)は4月28日、ダークネット上の闇サイト「シルクロード」捜査を率いた、米内国歳入庁(IRS)元捜査官リチャード・ウェーバー(Richard Weber)氏を法務顧問に加えると発表した。

NYDFSは、米ニューヨーク州で仮想通貨事業を行うためのビットライセンス(BitLicense)と送金ライセンス付与を含む、金融サービスおよび金融商品を監督する金融規制当局。

国際サッカー連盟(FIFA)の2015年汚職事件の捜査において、陣頭指揮を取ったことで知られる。

シルクロード、仮想通貨、FIFAの2015年汚職事件

プレスリリースでは、シルクロードを含む著名な捜査をはじめ、IRSにおけるウェーバー氏の業績が紹介されている。

「IRSでは、ウェーバー氏は3500人を超える捜査官チームを率いて、マネーロンダリング、税、制裁回避、サイバー、贈収賄・海外での汚職、詐欺、テロ資金調達など、複雑な金融犯罪捜査をまとめてきた。

ウェーバー氏は、マネーロンダリングと制裁回避など重要な捜査と起訴を監督し、実行した。

また、FIFAの2015年汚職事件、2013年のシルクロード摘発など注目度の高い捜査の陣頭指揮をとり、没収金額150億ドル(約1兆6000億円)以上の刑事事件を担当した」

またNYDFS総監リンダ・A・レイスウェル氏は、新たな法務顧問ウェーバー氏を次のように紹介した。

「ウェーバー氏は、疑いようのない誠実さ、法的洞察力、管理経験をDFSにもたらす。彼の豊かなリーダーシップ経験と法知識の深さは、この前例のない危機において国家がより強く安全になるために必要だ」


翻訳・編集 コインテレグラフジャパン