ビットコイン(BTC)の価格は今週、大半の時間を12万ドル未満で推移しており、多くのアナリストがこの水準を主要なレジスタンスゾーンと見なしている。しかし、新たなテクニカルパターンは、ビットコインが強気ペナントの中で保ち合いを続けており、上昇再開に向けた調整局面にあることを示唆している。
強気ペナント上抜けで13万6000ドル突破も視野に
7月8日から19日にかけて、ビットコインは14%上昇し、過去最高値である12万3000ドル近辺に到達した。その後は一服し、最高値と11万5000ドルの間で保ち合いが続いている。
トレーディングビューのデータによると、現在のビットコインは強気ペナントの中で取引されており、次なる「爆発的な上昇フェーズ」が近いことを示唆している。
仮想通貨トレーダーのタイタン・オブ・クリプト氏は、21日のX投稿で「ビットコインは強気ペナントを上抜けし、14万ドルを目指している」と述べた。
強気ペナントは、大幅な上昇の後に高値圏で短期的な保ち合いが発生する、典型的な強気継続パターンのひとつとされている。
このペナントを上にブレイクすれば、ビットコインは現在価格から15%高い13万6500ドルに到達する可能性がある。
もっとも、強気ペナントの成功率は約54%とされており、信頼度の高いパターンとは言いがたい。
一方で、ビットコインアナリストのマールレイン・ザ・トレーダー氏は、3日足チャートにおける逆三尊パターンが確認されたとし、14万ドルがターゲットになると指摘した。
「ブレイクアウトは本物で、勢いは疑いようがない。ターゲットは14万ドルだ」
さらに強気な見方も出ており、あるアナリストは日足チャートの「ゴールデンクロス」に基づき、ビットコインが15万5000ドルまで上昇する可能性を示唆している。
一方、トレーダーのマーカス・コルヴィナス氏はやや控えめな予測を示し、対称トライアングルの上抜けにより12万5000ドルがターゲットになると述べた。
11万5000ドルのサポートを試す展開も
ビットコインが12万2000ドルへ上昇した際に売り注文が一巡したことを踏まえ、一部のアナリストは短期的に11万5000ドルのサポートを試す可能性があると警告している。
アナリストのアルファBTC氏は、「ビットコインはもう少し下げて、11万5000ドル付近の流動性を取りに行くかもしれない」と述べている。
ビットコインの流動性マップを見ると、オーダーブック上では11万5000〜11万6100ドルに入札のクラスターが形成されており、この水準で買いが集まりやすいことを示している。
「もう少し下げれば、強気派が再び上昇に向けたエネルギーを得る展開になりそうだ」
また、アナリストのダーン・クリプト・トレード氏は、ビットコイン価格が過去最高値付近で停滞しており、直近の出来高の大半が11万8000ドル付近で取引されていると指摘した。この価格帯は現在のレンジの中間に位置している。
同氏はフォロワーに対し、レンジ下限である11万5000ドルをサポート、上限である12万1000ドルをレジスタンスとして注視するよう呼びかけた。
「こうした局所的な高値と安値に注意して、流動性の動向を見極めよう」と述べている。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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