テック起業家からベンチャーキャピタリストに転身したマーク・アンドリーセン氏は、Web3とその基盤となるブロックチェーン技術は、初期のインターネットの台頭を思い起こさせると語っている。

アンドリーセン氏は、現在ではブロックチェーン分野に積極投資しているベンチャーキャピタルであるアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の共同創業者としてよく知られている。同氏は、もともとは「モザイク」という初めて広く使われるWebブラウザを開発して成功を収め、その後「ネットスケープ・ナビゲーターr」を設立して90年代の大半を通じてブラウザ市場を独占していた。

アンドリーセン氏は、投資パートナーであり同僚でもあるクリス・ディクソンとともにポッドキャスト番組「Bankless」に出演した。Web3の普及と開発の活発化は、彼がハイテク業界に入ったばかりの頃に見られた状況と驚くほど似ていると主張している。

アンドリーセン氏は、このような大げさな比較を普段することはなく、このような主張をするのは初めてだと強調した。

「『これ(Web3)がインターネットのようなものだ』と言ったのは、今回が初めてだ」と言い、「他のテクノロジーについても、これまで一度も言ったことがない」と付け加えた。

ブロックチェーン技術の採用経路と初期のインターネットとの類似性は、仮想通貨愛好家たちによってしばしば指摘されてきたが、アンドリーセン氏は第一線で活躍してきた経験から、このような発言にも独自の権威があると言えるだろう。

さらに、現在のWeb3の状況には、世界で最も賢い人たちが集まっていると、アンドリーセン氏は言う。

アンドリーセン氏は、仮想通貨やデジタル資産に対する「長い批判リスト」に反論し、Web3の起業家はこれらの「問題」を「機会」として捉えていると語った。

「批評家は問題点を長々と並べ立てるが、そこ(Web3)には天才的なエンジニアや起業家が殺到している。その結果、彼らは問題点のリストをチャンスと見なしている」

アンドリーセン氏は、Web3はインターネットの「ミッシング」リンクであり、エコシステムに信頼性、主権、経済的ユーティリティをもたらすと主張している

「私たちは、信頼できる関係で人と取引し、送金し、お金を保管する能力が欠けていた。そして、融資や契約、保険など、世界が望んでいる他の全ての経済的取引を行う能力が欠けていた」と、同氏は述べている。

インスタグラムやSlackへの初期投資で知られていたa16zは、2013年にCoinbaseへの投資で初めて仮想通貨業界に参入し、その後オープンシーやソラナ、アバランチ、ユーガラボといった主要な仮想通貨企業を支援している。

アンドリーセン氏はこの分野に積極的投資している理由を、ポッドキャストの中で次のように説明している。

「今から30~50年後にブロックチェーン上でグローバル経済活動全体が行われていると想像できるからだ」