機関投資家の仮想通貨への関心が高まる中、多国籍金融サービス企業のナスダックは機関投資家向けに仮想通貨のカストディサービスを提供する準備を始めたと報じられている。

ブルームバーグの報道によると、同社はデジタル資産に特化した新しいグループを設立し、機関投資家向けにビットコイン(BTC)とイーサ(ETH)のカストディサービスを提供する予定だという。新しいデジタル資産部門の責任者として、仮想通貨取引所ジェミナイでプライムブローカーサービスを率いていたアイラ・オーラバッハ氏を迎え入れた。

報道の中でAオーラバッハ氏は、金融革命の次の波は機関投資家の採用によってもたらされるとの考えを示した。同氏は、市場に信頼をもたらすには、ナスダックほど適した場所はないと強調した。

5月、ナスダックはブラジルのXP社と提携し、XTAGEというデジタル資産取引所を設立した。ナスダックの幹部であるローランド・チャイ氏は、XPとの提携は投資家や他の企業に新たな機会をもたらすと述べた。XPによると、同取引所は2022年中に開設される予定だ。

ビットメックスCEOのアレクサンダー・ヘプトナー氏はコインテレグラフとの最近のインタビューで、イーサリアムのマージによってコンセンサスアルゴリズムを環境負荷の小さいプルーフ・オブ・ステイクに移行したことで、企業が効率や環境開発に関心を持つようになり、機関投資家が暗号への投資をより参入しやすくなると予測した。「私は、これが機関投資家の採用をさらに後押しし、また大衆市場の採用にもつながることを完全に確信している」と話した