ナスダックとシカゴ・オプション取引所(CBOE)は19日、ビットコイン上場投資信託(ETF)のオプション取引を開始するために、米証券取引委員会(SEC)に申請を提出した。
ナスダックは、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラストに対するオプション取引を上場および取引するための規則変更を申請した。CBOEは「ビットコインを保有するETP(上場投資商品)」のオプション取引を行う申請をした。CBOEはSECによって承認された10のビットコインETFのうち6つを立ち上げた。
ビットコインETFは1月11日にナスダックとCBOEで取引が開始され、その前日にSECからの承認を受けた。CBOEのエグゼクティブバイスプレジデントであるキャサリン・クレイ氏は1月18日のCNBCのインタビューで、ビットコインETFに「良好な流入」が見られ、BTCの価格を「予想通りに」追跡し続けていると語った。
クレイ氏はオプションを「[ビットコイン] ETFにおける次の論理的なステップ」と呼び、ビットコインETFのオプション取引は製品に有用性とリスク軽減を加えるだろうと述べた。ナスダックは申請書の中で、オプションは「コスト効率とヘッジ戦略の拡大」を提供すると述べている。
オプションは、保有者が予め決められた価格で、予め決められた時点で資産を売買することを可能にするデリバティブ商品である。VettaFiのアナリスト、デイブ・ナディグ氏は1月17日にCNBCに対し、「ビットコインETFオプションの分野でヘッジファンドプレーヤーが登場するようになるだろう。従来は仮想通貨エコシステムで直接投機していなかったかもしれない人々が、手段を手に入れることになる」と述べた。
クレイ氏によると、CBOEは先週オプションの上場許可を申請し、「規制当局が私たちの申請や他の取引所の申請をどう扱うか見守る状況にある。承認を受けるかどうかは本当に分からない」と語った。
CBOEのオプション清算法人もSECと商品先物取引委員会(CFTC)に同様の申請を行う必要があったとクレイ氏は付け加えた。
ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームス・セイファート氏はナスダックの発表の異例の速さについてコメントし、オプション取引の承認が2月末までに可能であり、遅くとも2024年9月21日頃には実現する可能性があると述べた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン