ゲームパブリッシャーのミシカル・ゲームズは、新たなマーケットプレイスの立ち上げや収益化に向けた取り組みを目指し、シリーズC1の資金調達ラウンドで3700万ドル(約53億円)の資金を調達した。この資金調達により、ミシカル・ゲームズは評価額が10億ドルを超えるユニコーン企業の地位を維持する。
ミシカル・ゲームズの共同創業者兼CEOのジョン・リンデン氏は、コインテレグラフに対し「我々の焦点は、年末までに収益性を確保するためのビジネスの最適化であり、この資金は主にその実現に向けた努力に使われる」と語った。
この資金調達ラウンドでは、スキタレ・デジタルがリードし、ARKインベスト、アニモカ・ブランズ、ムーンペイ、PROOF VC、スタンフォード・アスレティックスが参加。以前の投資家であるアンドリーセン・ホロウィッツ、ウェストキャップ、ゲインジェルス、シグナム・グロース、ストラック・キャピタルも参加した。ミシカル・ゲームズは、今後数ヶ月で2000万ドルから3000万ドルの追加資金調達を見込んでおり、その時点でラウンド全体が完了する予定だ。
ミシカル・ゲームズは、新作ゲーム「ニトロ・ナショナル・ワールド・ツアー」を数か月以内にリリースする計画で、非代替可能トークン(NFT)のプレセールは2月から続けられている。また、資金は他のタイトル「NFLライバルズ」のインゲームマーケットプレイスの開発にも使われる。同ゲームは最近、ダウンロード数が100万を超えた。
リンデン氏は「"ニトロ・ナショナル・ワールド・ツアー"は我々のポートフォリオの3作目で、今後数ヶ月以内にリリース予定だ。まだ発表していない複数のゲームが開発中だ」とコメントした。
ミシカル・ゲームズは最近、ミシカル・チェーンをイーサリアムブロックチェーンからポルカドットエコシステムに移行すると発表した。イーサリアムの遅い取引速度と高い取引コストが決定の理由だという。「この移行の真の意味は、我々のプラットフォームの増大するニーズに対して、イーサリアムは最適でなくなったということだ。我々と共にスケールする準備ができたブロックチェーンパートナーが必要だ」と、ミシカルのCEOは説明した。
過去30日間で2900万ドルの売上を上げたミシカル・ゲームズは、NFT売上高におけるトップのブロックチェーンの一つだ。新たな調達は、2021年の資金調達で総額2億2500万ドルを確保した以前の資金調達の延長線上にある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン