三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の三毛兼承社長が、ブロックチェーンを基盤にした独自のデジタル通貨「MUFGコイン」を2019年後半に実用化する方針であることを明かした。9日付の朝日新聞が報じた。大手銀行がブロックチェーン技術を使ったコインを発行するのは初めてだ。

MUFGコインはブロックチェーン技術を活用したデジタル通貨で、1コインあたり1円と価値を固定。利用者はスマートフォンに専用アプリを入れた上で、口座預金をデジタル通貨に替えて使用するという。三菱UFJでは2017年から約1500人の社員がMUFGコインの実証実験に参加しており、割り勘などに使われているそうだ。

三毛社長は、朝日新聞に対して「今までにない新しい価値を提供していきたい」と話した。

MUFGは昨年5月、10万人規模の実証実験を2019年に行う予定と報じられていた。また今年2月には、ペイメントネットワーク事業の本格化に向け、米国のアカマイ・テクノロジーズと共同で新会社グローバル・オープン・ネットワークを設立した

一方、みずほフィナンシャルグループが3月からデジタル通貨を発行しているが、こちらはブロックチェーン技術を使っていない。