破綻した仮想通貨取引所マウントゴックス(Mt.Gox)から弁済されたビットコインの大部分が市場で売却され、BTCの価格にさらなる下押し圧力をもたらす可能性がある。
金融アナリストのジェイコブ・キング氏によれば、マウントゴックスの弁済はビットコイン(BTC)の価格に82億ドルの追加売り圧力を加える恐れがある。
キング氏は7月4日のX投稿で「ビットコイナーは声に出して言わないが、返済される82億ドルのBTCの大部分は売却されるだろう」と記した。
この悲観的な予測は、マウントゴックスが7月5日にビットコインとビットコインキャッシュ(BCH)での弁済を開始した数時間後に投稿された。

Mt.Goxは再びBTCを弱気相場に戻すか?
この予測は、ビットコインの価格に対する懸念を引き起こしている。ビットコインは1か月以上にわたって勢いを欠いており、現在は6万ドルの心理的な水準下回って取引されている。ビットコインは6月全体で下落トレンドにあり、2024年第2四半期には約18%の損失を記録している。
しかし、Mt.Goxの債権者による売却は、ビットコインを再び弱気市場に戻す可能性があるとアナリストは指摘している。「これは物議を醸すことを理解しているが、現在の需要の低さから判断すると、BTCを簡単に厳しい弱気市場に戻すだろう」と語った。
ビットコインの価格は3.9%下落し、5万5250ドル(約830万円)で取引されている。BTCは週次チャートで10%超下落している。

潜在的な売り圧力にもかかわらず、BTC弁済は業界とMt.Goxのユーザーにとっては前向きな展開である。この感情は、元マウントゴックスCEOのマーク・カルプレス氏も7月5日のX投稿で強調している。カルプレス氏は「マウントゴックスの顧客がついにビットコインを受け取り始めた!10年以上経っても実現するかどうか確信が持てなかったが、ついにここまで来た!これは長い旅路だったが、ようやく到達できたことを嬉しく思う、もう少しだ」と記した。
99%が売却か?
約12万7000人のマウントゴックス債権者に対して94億ドル相当のビットコインが弁済される予定であり、彼らは1資金の回収を10年以上待ち望んでいた。過去10年間でビットコインの価格が8500%上昇したことを考えると、破綻した債権者の大多数は利益を確定しようとするだろう。
キング氏もまた、債権者の約99%がBTCを売却するだろうと予測している。「マウントゴックスの債権者の99%がコインを受け取った瞬間に売却するだろう。数十億ドル相当のビットコインが今後数週間にわたって徐々に売却されるのを想像してみてほしい。これを強気材料にする方法はない」と語った。
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