イーサリアム2.0のステーキングサービスが開始されてからわずか4日後、米国を拠点とする仮想通貨取引所クラーケンの顧客は、6000万ドル相当の仮想通貨イーサ(ETH)を預け入れた。
預け入れたETHは10万ETHを超える。この大台は12がつ8日超えたという。クラーケンは、同取引所でのステーキングサービスがこれまでETH2.0でステーキングされたETHの約8%を占めると推定している。
クラーケンの製品担当副社長のジェレミー・ウェルチ氏は、クラーケンは「長い間イーサリアムの支持者だった」と述べ、クラーケンが2015年8月にETHを上場した最初の取引所の1つであると述べている。
ウェルチ氏はまた、クラーケンのETH取引高は通常、ビットコインの1日あたりの取引高の15~40%に相当すると説明している。
ETH2.0のステーキングをサービスとして提供しているのはクラーケンだけではない。バイナンスやフォビといった大手取引所も過去1週間で独自サービスを開始している。OKExは月末までに独自サービスを開始する予定であり、コインベースは2021年初頭にもサービスを開始する計画だ。
そのため、ステーキングされるETHのかなりの割合が、少数の大手取引所に集中する可能性もある。
イーサリアムウォレットのMyEtherWalletは、ステーキングDapp「Staked」の統合を発表している。MEWユーザーは、WebインターフェイスもしくはAndroidウォレットアプリを介してETHをステーキングできる。
12月はじめにETH2.0のビーコンチェーンが立ち上がり、ETHのステーキングが可能となったが、ETH2.0での転送が有効となるまで、ユーザーはトークンを引き出すことができない。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン