中国人民銀行のデジタル通貨リサーチ部門トップ穆長春(ムー・チャンチュン)氏が、開発中のデジタル人民元についてさらなる詳細を明かした。ロイター通信が報じた

ムー氏によると、中国のデジタル通貨(DCEP)は部分的にブロックチェーン技術が基盤になる。また、現在流通する紙幣と硬貨の代わりを目指しており、デジタル人民元の保有者は金利の支払いを受けない。つまり、インフレや金融政策に対する影響はないとみている。

この他ムー氏は、2段階アプローチを採用すると発表。まずは商業銀行などに通貨を発行し、その後、パブリックに再送する。ムー氏は企業間の競争を「競馬」にたとえ、「先頭に立つものが市場を全部勝ち取る。誰がより効率が良く、良いサービスを提供できるかで生き残りが決まる」と述べた。

中国で11月11日は独身の日と呼ばれ、最も買い物がされる日として知られる。以前、デジタル人民元は独身の日に合わせて発行されるのではないかと報道されていた

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