マネートークンは仮想通貨を担保にローンを組めるサービスだ。マネートークンのサービスを使った貸し出し額が700万ドル(約7億7000万円)を超えたことがわかった。

 現在はビットコイン(BTC)・ビットコインキャッシュ(BCH)・イーサリアム(ETH)を担保に、4種類の仮想通貨(USDT・DAI・BTC・ETH)を借りられる。今年夏にはサークルが発行するドル連動型の仮想通貨USDCにも対応する計画だ。将来的には、法定通貨の借り入れも可能にしたいとしている。

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 利用状況を見てみると3月21日にローンチして以降、現在までに登録者数が9000人を超えた。

 担保として使用されている仮想通貨は、ETHが43%と最多であり、BCHが34%、BTCが23%と続く(BCHは現在ハードフォークの関係で、一時的に担保として利用不可)。

 また、貸し出されている仮想通貨はUSDTが460万ドル、ETHが180万ドル、DAIが60万ドルだったという。 平均借入期間は12日間、平均借入額は770ドルとなっている。

 同プロジェクトのアドバイザーであるロジャー・バー氏は、担保にされている仮想通貨の中でBCHがBTCより多いことについて次のように述べた。

「価値の保存手段として、すでにビットコインよりビットコインキャッシュの方がマネートークンで使われていることは興味深い」

 マネートークンのICOは6日に終了し、集めた資金をもとにさらなるプラットフォームの開発が加速されると予想される。またホワイトペーパーによると、マネートークンチームは仮想通貨投資が盛んであるアジアマーケット進出の意向を示している。アジア圏内の法定通貨の貸出対応が可能になれば、さらなる需要が期待できるだろう。

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