米国の送金業者マネーグラムのグローバル製品・イノベーション部門トップであるヨウリ・べビック氏が、仮想通貨がクロスボーダー(国をまたいだ)送金の未来になると発言した。マネーグラムは200ヵ国以上で送金業を手がける大手で、先日はリップル社が買収したという噂も飛び交った。
The Institute for Robotic Process Automation and AIのインタビューに答えたべビック氏は、現在クロスボーダー送金をする際、「世界中にある銀行口座に事前に振り込んでから送金をしている」と指摘。今ある方法の中ではこの方法が速いそうだ。
しかしもし仮想通貨の利用が可能になれば、仮想通貨取引所を使って仮想通貨ー法定通貨間の交換をし、法定通貨を銀行口座に入金するか現金で利用者に手渡すことができると解説した。
べビック氏は、課題は流動生の欠如と一部地域での発達の遅れと指摘。ただ、仮想通貨が国際送金の未来になる可能性は「かなり高い」とみている。
マネーグラムは、リップル社の決済ネットワーク「リップルネット」の顧客だ。200ヵ国にある小売店や郵便局、銀行など34万7000箇所で送金業を手がけている。7日にはリップル社が買収したという噂もSNS上で飛び交った。
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例えば、リップル社xRapidは仮想通貨XRPの利用が義務となり、クロスボーダー送金の際、銀行が円や米ドルでXRPを購入し、そのXRPを送金先の地元業者が取引所などを通じて地元の通貨に両替する仕組みを提供している。