アルゼンチンを拠点に活動していた仮想通貨億万長者でインスタグラムのインフルエンサー、フェルナンド・ペレス・アルガバ氏が行方不明となった後、遺体となって発見された。警察は、スーツケースの中から切断された遺体が見つかったことから、殺人事件の可能性が高いと見て捜査している。
現地メディアの報道によれば、アルガバ氏は仮想通貨トレーダーであり、インフルエンサーとして活動していた。7月18日、彼は借りていたマンションから姿を消し、電話にも応答しなくなった。その1週間後の7月23日、アルゼンチン首都ブエノスアイレスで子供たちによって遺体が発見された。

スーツケースの中には切断された脚と前腕が入っていた。警察は7月24日にスーツケースが見つかった小川の水を抜いたところ、胴体を発見した。そして、7月25日にはバックパックの中から頭部が見つかった。指紋とタトゥーの分析から、遺体が行方不明となっていたアルガバ氏であることが確認され、検視解剖の結果、彼が切断される前に3回撃たれていたことが判明した。

捜査当局は、アルガバ氏の殺害は「専門的な組織」によるもので、動機はおそらく借金に関連している可能性が高いと述べている。すでに1人の容疑者が逮捕されている。アルガバ氏はブエノスアイレスで仮想通貨トレーダーとして活動しており、25人のトレーダーを雇ってオフィスを運営していたという。
彼はまた、インスタグラムで数多くフォロワーを集めており、91万7000人以上のフォロワーがいた(彼の投稿の大半は豪華な車や愛犬についてのものだった)。アルガバ氏は、不渡り小切手などで多額の借金があったと報じられている。
2022年末には、仮想通貨で億万長者となった者たちの突然死や不可解な死が相次ぎ、コミュニティ内で様々な憶測を呼んだ。2022年10月から12月にかけて、MakerDAOの共同創設者ニコライ・ムシェギアン氏、仮想通貨ブローカーのハビエル・ビオスカ氏、アンバーグループ共同創設者ティエンティエン・クランダー氏、ロシアの仮想通貨大富豪ヴャチェスラフ・タラン氏、そして大手取引所ビッサムの大株主パク・モー氏などが亡くなった。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン