ブロックチェーンの人気が急上昇しているにもかかわらず、ソラナ上でゲームを開発するためのインフラが慢性的に不足していると、ミラーワールドのCEOであるクリス・ジュウ氏は指摘している。

コインテレグラフとのインタビューでジュウ氏は、他のブロックチェーンで当たり前に利用されているクロスチェーンスワップや仮想通貨のオンランプとオフランプといった分散型金融の機能が、ソラナのゲーム開発者には手の届かないものであると述べた。

「例えば、ゲームのようなアプリケーションは、特定のアプリケーションだけを念頭に置いて設計されていない共有ソラナレイヤーで価値を内部化するのが難しい。特定のアプリケーションは、プライバシー、即時決済、資産移転規則、コンプライアンスなどのカスタム機能を必要とするが、これらはサポートされていない」

この問題に対処するため、数日前、ソラナのゲームスタジオであるミラーワールド・ラボは、ビットクラフト、ギャラクシー・インタラクティブ、ビッグブレイン・ホールディングスなどが主導する初のシリーズA資金調達ラウンドで1,200万ドルを調達し、3月にローンチされたゲームロールアップ「ソニック」の開発をさらに進めることとなった。

ジュウ氏によれば、これまでのところ、開発者たちはソニックの技術的能力に好意的な反応を示しているという。「しかし、一部のフィードバックとして、メイントークンの流動性をソラナメインネットに持たせたいという意見があった」と述べ、「そのためにアトミック・インターオペラビリティを実現した。ハイパーグリッド・フレームワーク(ソラナ環境内で新しいゲームエンジンや仮想マシンをデプロイできるロールアップ展開キット)を活用することで、ゲームはアトミック・インターオペラビリティを利用し、流動性をメインネットに残しながらゲームロジックをソニックで処理できる」と述べている。

現在、ミラーワールドはソニックとハイパーグリッドで1秒間に1200万トランザクションの集約トランザクション決済を目指しており、インベントリ購入やクエストドロップなど、さまざまなマルチプレイヤーリアルタイムゲームトランザクションをサポートする予定だ。

「これを実現するためには、ソラナのバリデーターと直接協力してトランザクションを優先的に提出する必要があり、最大のバリデーターである投資家のギャラクシー・インタラクティブが大きな役割を果たしている」とジュウ氏は述べている。

現在、ソニックはソラナで唯一のソフトウェア開発キット(SDK)だ。その最も近い競争相手であるエクリプスは、ソラナネイティブのSDKではなく、イーサリアム上にソラナ仮想マシン(SVM)レイヤー2を構築しようとしている。「また、ローニン(Web3 Games)やレッドストーン(FOCG)もあり、イーサリアム上での主要なゲームチェーンであるが、我々はソラナ仮想マシン上で構築したいゲームアセットと開発者をもたらすことを目指している」とジュウ氏はコメントしている。

ミラーワールドは以前、コインテレグラフに対して、ソラナがミームコインブームや分散型アプリケーション市場の成長の恩恵を受けている一方で、ゲーム分野では同様の成功を収めていないと述べていた。同社は、ソニックの新しいプロトコルが他の開発者が自分たちのGameFiプロジェクトをサポートするためにSVMチェーンを展開するのを支援できると考えている。

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