ビットコイン価格が2ヶ月ぶりの安値圏に沈んでいることでマイナーの損益分岐点を割るのではないかとの不安が出てきている。

そうした中で、トレーディングビューで有名なテクニカルアナリストのジェイコブ・キャンフィールド氏は10日、「4000ドル以上であれば利益がでる」との試算を示した。これまでは8000ドルが損益分岐ラインだとする予測がある中で、4000ドルはその半分の値だ。

これまでにマイニングプール「f2pool」が8000ドルを下回ると、一部の古いASIC(特定用途向け集積回路)マイナーの損益分岐点に近くなるとの試算を発表。人気のあるマイニングウェアである「アントマイナーS9」の損益分岐点は8037ドルとしていた。

しかし、キャンフィールド氏は現在マイニングを行うのに安価な電力の国をリストアップ。最も安いのがベネズエラの531ドルで、次いでトリニダード・トバゴの1190ドルなどをあげ、多くの国が4000ドル以上であれば利益が出ると指摘した。

今回の採掘難易度調整では前回比で6.8%の上昇を記録。中国における新型コロナウイルスによる影響がひと段落し、中国のマイニング業者が一部で活動再開したことで前回の下落から反発した。