ビットコイン価格が2ヶ月ぶりの安値圏に沈んでいることでマイナーの損益分岐点を割るのではないかとの不安が出てきている。
そうした中で、トレーディングビューで有名なテクニカルアナリストのジェイコブ・キャンフィールド氏は10日、「4000ドル以上であれば利益がでる」との試算を示した。これまでは8000ドルが損益分岐ラインだとする予測がある中で、4000ドルはその半分の値だ。
これまでにマイニングプール「f2pool」が8000ドルを下回ると、一部の古いASIC(特定用途向け集積回路)マイナーの損益分岐点に近くなるとの試算を発表。人気のあるマイニングウェアである「アントマイナーS9」の損益分岐点は8037ドルとしていた。
With #bitcoin dropping below $8,000, some older ASIC miners are close to operational break-even price.
— f2pool (@f2pool_official) March 9, 2020
The next difficulty adjustment will occur in approximately 3 hours with a current estimate of +7% increase.
S9 13T break-even price now $7,518 at $0.05/kWh electricity cost. pic.twitter.com/xlh2ym6jTd
しかし、キャンフィールド氏は現在マイニングを行うのに安価な電力の国をリストアップ。最も安いのがベネズエラの531ドルで、次いでトリニダード・トバゴの1190ドルなどをあげ、多くの国が4000ドル以上であれば利益が出ると指摘した。
As the price of #bitcoin drops, the efficiency of the markets will take over
— Jacob Canfield (@JacobCanfield) March 10, 2020
Here are the Top 5 Cheapest places to mine Bitcoin
1. Venezuela—$531
2. Trinidad and Tobago—$1,190
3. Uzbekistan—$1,788
4. Ukraine—$1,852
5. Kuwait—$1,983
Many can mine above $4,000 and be profitable.
今回の採掘難易度調整では前回比で6.8%の上昇を記録。中国における新型コロナウイルスによる影響がひと段落し、中国のマイニング業者が一部で活動再開したことで前回の下落から反発した。