3月中旬以降、ビットコインマイナーから取引所への直接の転送量が40%近く急落しており、マイナーはビットコインを売却せずに保有し続けているようだ。

オンチェーン分析プロバイダーのグラスノードのデータによると、マイナーのBTC残高は1月の大量流出の後、2月と3月には一貫して売却額が減少し、3月下旬からは残高は増加している

グラスノードのラファエル・シュルツ-クラフト氏は、最近のマイナーによる蓄積を示すいくつかの指標に注目している。これには、マイナーのアドレスからの流出額や未使用BTC供給などが含まれている。

グラスノードのデータによると、未使用供給(マイナーのアドレスから動かされてないBTC)は、1月のピークから急減した後、増加し始めた。

BTC unspent supply: Glassnode

2月以降、約5000BTCの新たに作成されたビットコインが未使用供給に追加され、合計で176万5000BTCになった

マイナーのウォレットから取引所への直接転送もここ数週間で減少し、3月中旬の30日間の平均は450BTCだったが、足元では275BTCに低下した。.

BTC transfers from miner wallets to exchanges, 30-day moving average: Glassnode

シュルツ-クラフト氏は、ビットコインマイニングが「素晴らしいファンダメンタルズ」を示していると指摘する。彼はまた、マイナーの収入が約1年で300%増加しているとも指摘している。

「マイナーは、今すぐ現金化するインセンティブはまたっく持っていない」と彼は述べ、「売却や降伏は見られない」と結論付けた。