仮想通貨取引所コインベースの決済サービス「コインベース・コマース」は、メーカーダオのステーブルコインDAI(ダイ)のサポートを開始した。メーカー財団が13日、発表した。
DAIは米ドルに裏付けされたステーブルコイン。ユーザーは、追加費用なしで、商品やサービスの支払いに使用できる。
支払いに「pay with crypto(仮想通貨で支払い)」ボタンを追加、または、DAIのみ受理することを選択することでができるとしている。
店主は、現在のDAI預金金利(DSR)7.5%を稼ぐことができるという。DSRは昨年11月の大型アップデートによって導入された新機能。ユーザーがDAIを保持することで、金利を稼ぐことができる。
コインベース・コマースは2018年2月に開始したEコマース向けの決済サービス。ShopifyやWooコマースなどに統合されており、今回のDAIの対応によって80万以上の店舗や300万のWebストアでステーブルコインで決済できるようになった。
また、仮想通貨市場が成長するなか、メーカー財団は店主にとって、DeFi(分散型金融)アプリ開発者と自身の事業とをつなぐ手段となり、仮想通貨市場への扉が開かれると指摘している。
メーカー財団のルン・クリステンセンCEOは以前、コインテレグラフに対し、DeFiについて以下のように語った。
「Defiは透明性を持った新世代のプロダクトであり、ユーザーは正確なキャッシュフローを確認しながら、リアルタイムで高いレベルの信頼とセキュリティを実現できる。DeFiには、ブロックチェーンのグローバルな性質とその利点が組み込まれているため、システムをより低コストで高収益をもたらすことができる」
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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン