ビジネスインテリジェンス会社マイクロストラテジーのXアカウントがハッキングされ、イーサリアム基盤で発行したと謳うMSTRトークンのエアドロップへの偽リンクが投稿された。

MicroStrategy's account began posting malicious links on Feb. 25. Source: X

リンクをクリックしたユーザーは、偽のマイクロストラテジーのウェブページに誘導され、ウォレットを接続して偽のエアドロップを受け取るように指示される。ユーザーがweb3ウォレットで一連の許可を受け入れると、攻撃者はユーザーのウォレットからトークンを自動的に盗み出すことができるようになる。

独立系ブロックチェーン探偵ZachXBT氏と詐欺防止プラットフォームScam Snifferによると、この詐欺による損失はすでに44万ドルを超えているようだ。

Scam Snifferによると、マイクロストラテジーのXアカウントに悪意のあるリンクが投稿されてから数分後、1人のユーザーが約午前12時43分(UTC時間)にフィッシング詐欺で42万ドル以上を失ったという。

このユーザーは、合計424,786ドル相当のアルトコインを失った。そのうち1つの送金は攻撃者に送られ、2つの送金は悪名高いハッキンググループ、ピンクドレイナー(PinkDrainer)に関連する2番目のウォレットに自動的に転送された。

この被害者は、合計134,000ドル相当のwBAI、122,000ドル相当のCHEX、45,000ドル相当のwPOKTを攻撃者のウォレットアドレスに送るトランザクションに署名した。

デバンクによると、記事公開時点で攻撃者のウォレットアドレスで、合計329,000ドル相当のトークンを保有していることがわかる。

The MicroStrategy attacker's wallet holds a total of $329,000 in stolen funds. Source: DeBank

仮想通貨業界の専門家は、マイクロストラテジーはビットコインに特化しているため、イーサリアム基盤でトークンを立ち上げる可能性は低いと指摘している。