機関投資家向けビットコイン(BTC)の最大の買い手であるマイクロストラテジーは、コーウェン・アンド・カンパニーとBTIGの2つのエージェントと、総額5億ドル相当のクラスA普通株式を売却する契約を締結した。米証券取引委員会(SEC)提出資料から明らかになった。

ビットコイン強気派であるマイケル・セイラー氏が共同設立者であるマイクロストラテジーは、数年間で約12万9699BTCを蓄積し、総購入額は39億7700万ドルに上る。市場の不確実性にもかかわらず、マイクロストラテジーは、同社の株式を売却することによって、より多くのBTCを取得する目標を追求し続けているようだ。

「本目論見書に基づき募集されるクラスA普通株式の販売による純収入は、該当する目論見書補足文書に別段の記載がない限り、ビットコインの取得を含む一般企業目的のために使用する予定だ」と、SEC提出資料の中で記載している。

Bitcoin Treasuriesのデータによると、同社のBTCの積立金は28億ドル近くまで減少しており、結果として10億ドル以上の損失を出している。そのため、マイクロストラテジーにとってこの下落時に購入することは不可欠な行動なのだろう。

Snippet from MicroStrategy's SEC filing. Source: SEC.gov