マイクロストラテジーの株価が約5.9%下落した。同社の第3四半期の収益が市場予想をわずかに下回ったためだ。アナリストは、米大統領選挙後にさらなる逆風にさらされると警告している。

10月30日に発表されたマイクロストラテジーの決算によれば、同社の収益は前年同期比で10.3%減の1億1610万ドルとなった。これはアナリストの予想を約5.22%下回った。

また、この第3四半期に同社はビットコイン(BTC)保有で5.1%のリターンを達成した。総利益は8170万ドルで、粗利益率は70.4%だった。

MSTRの株価は下落

10月30日の取引日中にマイクロストラテジーの株価は約4.23%下落し、247.31ドルとなった。グーグルファイナンスのデータによると、時間外取引ではさらに1.75%下落し、現在242.99ドルとなっている。

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MSTR closed the Oct. 30 trading day with a stock price of $247.31. Source: Google Finance

セイラー氏は決算説明会で、2020年8月以来のマイクロストラテジーのパフォーマンスをエヌビディア(NVDA)やテスラ(TSLA)などの主要テクノロジー企業と比較し、マイクロストラテジーが1989%の成長を遂げ、エヌビディアの1165%の成長を上回っていると指摘した。

ハイテク企業はまだデジタル資本を採用せず

セイラー氏は「彼らはすべて素晴らしい企業だが、結局のところ、これらの企業はデジタル資本を取り入れていない」と語った。

エヌビディアの戦略は模倣が難しいが、マイクロストラテジーの戦略はより簡単に再現できるとし、同社が「プレイブックを公開しており、今後も続ける」と説明した。

「マイクロストラテジーは、単に適切なタイミングで良い投資を行った企業ではなく、資本のデジタルトランスフォーメーションの波の始まりを象徴している」と付け加えた。「ビットコインはデジタル資本であり、いずれは数十社がこれを認識し、その後は数百社、数千社が認識することになる」。

米大統領選挙がMSTR株に影響も

しかしエコノミストのティモシー・ピーターソン氏は、11月5日の米大統領選挙後にビットコインが下落した場合、マイクロストラテジーの株価がさらなる逆風に直面する可能性があると警告している。

ピーターソン氏は、マイクロストラテジーの株価がビットコインに敏感であるため、選挙後にBTCが下落すれば、同社の株価はさらに急激に下落する可能性があると予測した。「選挙後にビットコインが暴落すれば、マイクロストラテジー(MSTR)の価格はビットコインの2~3倍以上の急激な下落となる可能性が高い」とコインテレグラフに語った。

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Bitcoin is currently trading at $72,432. Source: TradingView

「ビットコイン保有のレバレッジが下落リスクを増幅し、MSTRがビットコイン自体よりも価値を失う原因となる」とピーターソン氏は付け加えた。

しかし、ビットコインが過去最高値の73,679ドル(約1,110万円)を超える場合、ピーターソン氏はMSTRが「ビットコインのエクスポージャーの代理投資として急騰する可能性が高い」と考えている。

一方、同社は今後3年間で420億ドルを調達し、さらにビットコインを蓄積する計画を明らかにした。この計画は「21/21プラン」と呼ばれ、今後3年間で210億ドルの株式と210億ドルの債券で構成される予定だ。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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