ビジネスインテリジェンス企業のマイクロストラテジーは、2月15日から25日の間に3000BTCを合計1億5500万ドルで購入した。平均購入価格は51,813ドル。

2月26日、上場企業の中で最大のビットコイン保有者であるマイクロストラテジーの創設者兼会長であるマイケル・セイラー氏のX投稿によると、これにより同社のビットコイン(BTC)保有量は193,000BTCとなった。平均購入価格は31,544ドルで60億9000万ドルを投資したことになる。

今回の購入発表と同日、マイクロストラテジーの公式Xアカウントがハッキングされた。ハッカーは偽のトークンエアドロップへのリンクを投稿し、ユーザーの資金を盗み取ろうとした。匿名のオンチェーン調査者ZachXBTによると、この詐欺によって44万ドル以上の資金が盗まれたという。

今回のマイクロストラテジーのBTC購入は、ビットコイン上場投資信託(ETF)が今後2年以内に運用資産(AUM)で金ETFを追い越す可能性があるというブルームバーグのシニアアナリストの有望な予測とも同時期に行われた。

ブルームバーグのシニアアナリストであるエリック・バルチュナス氏とアンドレ・ヤップ氏は、ビットコインETFが無事に上場したことで、金との競争が激化するという。

ファーサイド・インベスターズ(Farside Investors)のデータによると、米国の10のビットコイン現物ETFは、1月11日のローンチ以来、合計5,500ビットコインを集めている。

「ビットコインETFは、設立からまだ6週間しか経っていないにもかかわらず、金ETFよりも80億ドル以上多くの資金を集めており、すでに40%の資産規模に達している。2年足らずで金ETFを追い抜く可能性もある」

同レポートによると、ビットコインETFは開始以来50億ドル以上の純資産を獲得している一方、金ETFは同期間中に36億米ドルを獲得している。金ETFは、金価格のパフォーマンスにより、900億ドルの資産を維持するのに苦労する可能性があると、バルチュナスとヤップはレポートで指摘。ゴールドプライスのデータによると、金価格は過去24時間で0.01%下落し、1オンスあたり2,033ドルとなっている。

マイケル・セイラーCEOは2月20日、ビットコインを売却する計画はないと発言した。セイラー氏は、金、不動産、S&P 500よりも技術的に優れている資産はビットコイン以外にないと考えており、「ビットコインはこれらの資産クラスよりも技術的に優れている。そのような状況下で、勝者であるビットコインを売って、敗者である他の資産を買う理由は全くない」と持論を展開した。