世界最大のビットコイン保有企業である米マイクロストラテジーは機関投資家の需要や4月の半減期イベントからの恩恵を受けている。
マイクロストラテジーの株価は「買い」、目標価格は990ドルであると投資銀行のベンチマークは評価している。
ベンチマークのシニアアナリスト、マック・パーマー氏は2月27日付の調査報告書においてマイクロストラテジーは4月の半減期イベントを前に「タイムリーな投資機会」を提供すると指摘する。同社のビットコイン保有額は110億ドル以上に膨れ上がっている。
マイクロストラテジーの目標株価は、ビットコイン価格が2025年末に12万5000ドルに到達するという想定に基づいている。米国の新しいビットコイン上場投資信託(ETF)の承認によって拍車がかかったビットコイン需要の増加によっても押し上げられるとパーマー氏は予測する。
2月26日、グレイスケールのGBTCを除く10本の米国ビットコインETFは、5億1900万ドルという多額の純流入を目撃し、1月11日の運用開始以来、合計60億ドル以上の資金流入を記録している。

マイクロストラテジーの株価上昇の更なる理由としてビットコイン半減期をあげている。ビットコインの半減期とは、マイナーへの報酬が半分になることを指す。これにより、市場に出回る新しいビットコインの将来的な供給量が減少し、仮想通貨市場の専門家からは強気の長期的なカタリストとして広く見られている。
2012年のビットコインの最初の半減期では、価格が約12ドルから約1,000ドルに上昇した一方、2016年7月の半減期に続いて、ビットコインは翌年中に650ドルから2,250ドルに上昇したと同氏は指摘した。「2020年5月の半減期に先立ち、ビットコインは8,572ドルから2021年には史上最高値の6万7566ドルまで劇的に上昇した」。
マイクロストラテジーは、ビットコインへの直接的なエクスポージャーを増やすために、負債による資金調達と株式売却を利用し、手数料を追加することなくビットコインスを買う 「レバレッジド・オペレーション戦略」を採用しており、ビットコインの価格が継続的に上昇すると仮定した場合、同社にとって有利に働くとパーマー氏は考えている。
2月26日、マイクロストラテジーは3000ビットコインを追加購入し、保有総額は19万3000BTCに達した。株価は現在871ドルで、前日比9.4%上昇した。
