マイクロソフトは、同社クラウドサービス「アジュール」で利用できる、仮想通貨イーサリアム(ETH)ブロックチェーン用開発キット(プレビュー版)を公式にリリースした。アジュール開発チームの公式ブログ「ビルド・アジュール」において、5月6日に発表された。
同開発キットは、5月3日に発表されたコンソーシアム型(プライベート型)ブロックチェーンの運用管理を簡素化できる「アジュール・ブロックチェーン・サービス」向けのもので、同社がオープンソースで配布しているテキストエディター「ビジュアル・スタジオ・コード(VS Code)」の機能を拡張するプラグイン形態で公開したという。
このVS Code拡張機能は、Windows 10およびMacOSをサポートし、GitHub上でオープンソースで開発されているそうだ。
またVS Code拡張機能は、一般的なETHブロックチェーン上での分散型アプリ(dApps)開発にも利用可能。ETH基盤スマートコントラクト用のプログラミング言語「ソリディティ(Solidity)」、コンセンシスが開発したスマートコントラクト開発用ツール群「トリュフ(Truffle)」といったオープンソース系ツールとも併用できるという。
ソリディティ用など、コミュニティの手によるVS Code拡張機能はすでに存在しているものの、マイクロソフトは、同社が初めて公式にリリースした開発キットである点を強調した。
「これは、企業向け(コンソーシアム型やプライベート型)の分散元帳技術(DLT)・パブリック型のブロックチェーン技術に向けて行っている、マイクロソフトの投資と献身をさらに証明するものだ。」
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版