マイクロソフトは2月29日、AI(人工知能)技術を活用した新しいサービス「Copilot for Finance」のプレビュー版を公開した。これは、Microsoft 365のツールスイートと統合し、生成AIと自動化ソリューションを提供するもので、従来のワークフローを効率化する。

Copilotは、マイクロソフトが提供するバーチャルAIアシスタントであり、WindowsとMicrosoft 365に統合することで、ChatGPTのような機能を生産性向上に特化した形で提供する。

今回リリースされた「Copilot for Finance」は、金融専門家向けに特化したエンドツーエンドのソリューションだ。

Source: @Microsoft365

マイクロソフトのブログ記事によると、Copilot for Financeは、同社の数千人の金融専門家と、多数のビジネスパートナーの金融部門でテストされた。

多くの金融専門家にとって最大の課題は、時間の不足である。マイクロソフトは、この新しいAIツールがその解決策であると述べている。

「金融リーダーとチームの80%は、業務の運用部分以外で、より戦略的な仕事に取り組むことに課題を抱えている。さらに、金融専門家の62%は、データ入力やレビューサイクルの単調な作業に追われていると回答している。Copilot for Financeは、これらの時間を節約するのに役立つだろう。」

この新しいサービスは、マイクロソフトの他の専門家向けAIアシスタントであるCopilot for SalesとCopilot for Serviceに加わる。一方、オリジナルバージョンのCopilotは、Windows 11ユーザーのタスクバーにデフォルトでホットパッチとして組み込まれている。

OSやアプリに特化したAIサービスの増加は、トップテクノロジー企業にとって収益源となる可能性がある。