マイクロストラテジーの共同創設者であるマイケル・セイラー氏が、1月5日にセイラートラッカー(SaylorTracker)ウェブサイトからビットコイン(BTC)のチャートを投稿した。これは、セイラー氏が通常日曜日に投稿し、翌日にビットコインを購入する前に使うチャートと同じものだ。
「セイラートラッカーには何か違和感がある」と、セイラー氏はX(旧Twitter)でフォロワーに向けて投稿し、1月8日(月)にビットコイン購入が行われる可能性を示唆した。
セイラー氏は先週12月29日(日)にも同じチャートを投稿しており、マイクロストラテジーは翌30日に2,138BTCを1コインあたり平均97,837ドルで購入している。
同社は、21/21プランの一環としてビットコイン420億ドル分を取得するために、株式21億ドルと固定収入証券21億ドルを発行する計画を進めている。
MicroStrategy’s Bitcoin purchases. Source: SaylorTracker
21/21プランを加速
2024年12月23日、マイクロストラテジーはナスダック100に追加された。ナスダック100は、ナスダック市場で時価総額が上位100社に入る企業を対象とする加重株価指数だ。
この追加により、上場投資信託(ETF)を通じて同指数を保有している従来型の株式投資家は、間接的にビットコインにエクスポージャーを持つこととなる。
ナスダック100への追加後、マイクロストラテジーは特別株主総会を開催し、ビットコイン購入のために必要な資金を調達するため、発行株式数の増加を提案した。
米証券取引委員会(SEC)への12月23日の提出書類によると、マイクロストラテジーはクラスA普通株の発行可能株式数を3億3,000万株から103億株に増加させる提案を行った。また、優先株の発行可能株式数を500万株から10億株以上に増やすことも求めている。
1月4日、マイクロストラテジーは、永続的優先株式を通じて2億ドルを調達する計画を発表した。この優先株式は、倒産時にクラスA普通株よりも優先権を持ち、企業清算時の財務分配でも株主に対して優先的に処理される。
この資金調達計画は、ビットコイン購入を目的とした21/21プランとは別のものであり、2024年第1四半期中に株主の承認を待って実施される見通しだ。