ドイツの雑誌が人工知能(AI)を使用し、元フォーミュラワン(F1)ドライバーのミハエル・シューマッハ氏との架空インタビューを行った。これに対しシューマッハ家はこの件について法的措置を講じるようだ。

ドイツの雑誌「ディ・アクトゥエル」は最新号で、シューマッハ氏が2013年のスキー事故で重度の脳損傷を負って以来の「初めてのインタビュー」と謳った。表紙には「まるで本物のようだ」という一文も添えられていたが、記事にはAIが生成したとされる一連の引用が含まれており、記事の最後にのみAIによる生成であることが明かされ、多くのファンが憤慨した。

ドイツの雑誌「ディ・アクトゥエル」最新号表紙

シューマッハ家の広報担当者は4月20日、ESPNおよびロイターに対し「ディ・アクトゥエル」に対して法的措置を取ることを明かした。

欧州ではAI規制強化の動きが既にはじまっており、各国政府はこの急速に発展する技術をどのように扱うかを検討しているようだ。

翻訳・編集:コインテレグラフジャパン