ビットコイン(BTC)投資家は、それを通貨としてではなく、「サイバースペースにおける10億ドルの建築物」として100年間保有するべきだとマイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長が主張している。
3月11日のCNBCとのインタビューで、セイラー氏はビットコインを通貨と見なすことには「根本的な誤解」があると指摘し、ビットコインの「キラーアプリケーション」は何百年にもわたって資本を保存する能力にあると語った。
「通貨として考えると議論を呼ぶことになる。サイバースペースにおける10億ドルの財産として考えることをお勧めしたい」とセイラー氏は述べた。「マンハッタン5番街のビルでコーヒーを買おうとする人はいないだろう」。
セイラー氏は、仮想通貨を巡る「論争の的となる問題」の多くは、それを交換手段として使用することに関連していると指摘。仮想通貨がデジタル上の財産と見なされれば、米国、ヨーロッパ、中国がそれを受け入れる余地がはるかに高まるだろうと主張した。
#Bitcoin is Digital Property. It is superior to other investments such as Gold, Equity, or Real Estate because it is digital, available, global, ethical, & useful to millions of companies and billions of people. pic.twitter.com/738dblB0Zt
— Michael Saylor⚡️ (@saylor) March 11, 2024
「交換手段は1兆ドルの価値しかないが、価値の保存手段は100兆ドルの価値がある」とセイラー氏はビットコインが通貨よりも資産としての方がより高い価値を持つことになると強調した。
今年の初め、1月11日のCNBCとのインタビューで、ブラックロックのラリー・フィンクCEOも同様に、ビットコインは国家通貨に取って代わるというよりも、富の貯蔵形態として適しているとの見解を示した。
ビットコインは金にとって代わる
セイラー氏は現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)の影響についてコメントし、ビットコインは金に取って代わると主張する。BTCは金のすべての素晴らしい特性を持ち、その欠点は一つもないと付け加えた。「それはグローバルで、今現在世界で最も広く認識され信頼されている投資資産であり、発行者がなく、企業がコントロールしていないため、すべてのコモディティの王であり、倫理的でもある」。
セイラー氏はまた、ビットコインが2万ドルを下回った際に眠れなくなったかと質問され、「それが強く反発することについては『疑問』はなかった」と語った。「私の意見では、それは資産の中で最高であり、それに代わるものはない。世界がその良さを認識するのを待っているだけだ」
現在のビットコインの価格は出版時点で72400ドルであり、過去1週間で9.3%、過去1か月で44.7%上昇している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン