米国内の4つの州の執行機関から同時に停止命令を受け、メタバースカジノの非代替性トークン(NFT)が無登録証券とみなされた。
メタバースカジノ「Slotie」がでは2つ以上のNFTコレクションが提供されている。これらのNFTトークンは、メタバースカジノやステーキング報酬、そのゲームからの分割収益、宝くじ、ネイティブトークンWATTへのアクセスを提供すると言われている。
10月20日、テキサス、ケンタッキー、ニュージャージー、アラバマ各州び証券委員会は、同プラットフォームが州の登録を受けておらず、NFTを通じて未登録の証券を提供しているとして、Slotieに対して業務停止命令を出した。
「この措置は、Slotieが株式やその他の株式に類似したNFTを10,000枚発行したことに対するものだ」。テキサス州証券局の10月20日の声明には「SlotieのNFTは、投資家にカジノの所有権やカジノの利益を受動的に共有する権利を提供するとされている」とある。
また規制当局は、ジョージア州に拠点を置くと思われるSlotieの運営組織が、誤解を招く広告情報を提供し、重要な財務情報を隠しているとも非難している。
ニュージャージー州証券局の停止命令は、Slotieが同局に登録されておらず、「連邦政府の対象」でもなく、登録が免除されている証券でもないと主張している。
またSlotieは、ギャンブルのプラットフォームを運営する上で必要なすべての開示を行わず、同時に誤解を招く情報を提供し、ブローカー・ディーラーとしての登録も行わなかったとして非難している。
特に、Slotieが最初に集めた10,000NFTは5分以内に完売し、2回目に集めた5,000NFTは2分以内に完売したという主張には疑問を呈し、そうした主張を裏付ける「ブロックチェーン上の証拠」が存在しないことを指摘している。
「有価証券の募集、販売または購入に関連して、Slotieは重大な虚偽および誤解を招く記述、および/または重要な事実の記載を省略している」という。
10月20日のCNBCの報道によると、テキサス州証券局のジョー・ロタンダ局長は、メタバースと連動したNFTに警告を発し、「受動的収入を提供すると称するNFTは-しばしば重大な未公開リスクを負う」と指摘し、次のように付け加えた。
「これらのリスクはしばしば重大であり、仮想現実への投資は投資家を実質的に無一文にする可能性がある」
また州レベルだけではなく、米証券取引委員会(SEC)も特定のNFTが有価証券とみなされる可能性があるかどうかを調査している。3月のブルームバーグの報道によれば、、SECは「特定の非代替性トークンが従来の証券のように資金調達に活用されているか」に関して、NFTクリエイターとマーケットプレイスを調査しているとのことだ。