仮想通貨ウォレットのメタマスク(MetaMask)は、ユーザーがETHを法定通貨で売却できる新機能を発表した。
9月5日のX(旧Twitter)による投稿で、同プラットフォームの「Portfolio」に接続されたウォレットを持つユーザーは米国、イギリス、そしてヨーロッパの一部で、イーサをキャッシュアウトし、銀行口座に法定通貨を送金できるようになると述べた。当初はETHに限られるが、将来的には「レイヤー2ネットワーク上のネイティブガストークン」にも対応を拡大する計画である。
We are beyond thrilled to announce our latest feature: Sell.
— MetaMask (@MetaMask) September 5, 2023
Yes, you read that right. Available on MetaMask Portfolio, ‘Sell’ allows you to cash out your crypto for fiat currency easily.
Discover more at https://t.co/aaSgTswEMo pic.twitter.com/pJa1ZndLQA
約5か月前にはメタマスクが銀行口座、PayPal、デビットカードおよびクレジットカードを用いて仮想通貨を購入できる機能を導入した。当時、同プラットフォームは189カ国以上のユーザーに対して90以上のトークンで「仮想通貨を購入する」サービスを展開する計画であると発表していた。
メタマスクはこれまでにも、MoonPay、Sardine、Transak、Wyreといった仮想通貨オンランプ・プロバイダーとの提携を公表している。3月には、機関投資家向けのステーキングマーケットプレイスをローンチした。
メタマスクは、さまざまな国の個人投資家に広く利用されており、詐欺師やハッカーからしばしば狙われる対象となっている。コインテレグラフは9月5日に、インド、ナイジェリア、エジプト、コロンビア、ブラジル、ベトナムの一部の政府ウェブサイトが詐欺師によって制御され、ユーザーが個人情報を偽のメタマスクサイトに送信するようにだまされている事例を報じた。