フェイスブックを運営するメタは、マーク・ザッカーバーグCEOの名前にちなんだ仮想通貨の導入を模索しているという。
7日のフィナンシャル・タイムズの報道によると、トークンや仮想通貨への移行は、フェイスブックやインスタグラムへの関心が低下する中で、代替収益源を模索することが目的だという。メタの仮想通貨は、従業員が「ザック・バックス(Zuck Bucks)」と名付けたとされ、メタバースでの利用を目指すという。
Facebook owner Meta targets finance with ‘Zuck Bucks’ and creator coins https://t.co/IcK6oAM0J7
— Financial Times (@FT) April 6, 2022
報道では、メタがブロックチェーンを使った従来の仮想通貨を模索しているとはされておらず、むしろゲーム内通貨に似た、アプリ内で使用するための一元管理されたトークンを検討しているとされている。エンゲージメント報酬のための「ソーシャルトークン」や、インフルエンサー向けの「クリエイターコイン」の作成も検討している。
同社はさらに、より伝統的な金融サービスも模索しており、魅力的な金利で中小企業向け融資を提供するための支援を検討している。すぐに予定されているものはないが、同社は以前、融資のパートナー候補と話し合いを持ったことがあると、関係者の話としてフィナンシャル・タイムズが報じた。
メタの金融部門責任者ステファン・カスリールは1月、「メタバースに向けた構築と、デジタル世界で決済や金融サービスがどのようになるかに優先的に取り組めるよう、製品戦略とロードマップに変更を加えているところだ」と述べた。
メタのアプリに仮想通貨を統合することは、フェイスブックやインスタグラムのユーザープロフィールにノンファンジブルトークンを適用するのと並行して行われるだろう。報道によると、メタは早ければ2022年5月にNFTのパイロットプログラムを開始する予定だ。