4日に更新されたメタのニュースルームの投稿によると、マーク・ザッカーバーグ率いる同社は、アフリカ、アジア太平洋、中東、南北アメリカの100カ国でノンファンジブルトークン(NFT)の拡大を開始した。これには、コインベースウォレットやダッパーウォレットとのウォレット接続のサポートや、Flowブロックチェーン上で発行されたデジタルコレクティブルを投稿する機能の追加が含まれている。初期展開では、人気のソーシャルメディアアプリであるインスタグラム内での利用をターゲットにしている。

NFTを投稿するには、デジタルウォレットをインスタグラムに接続するだけだという。レインボーやメタマスク、トラストウォレット、コインベースウォレット、ダッパーウォレットとのサードパーティーウォレットの統合が、近日中に行われる予定だ。現時点でサポートされているブロックチェーンは、イーサリアム、ポリゴン、フロー。インスタグラムでデジタルコレクティブルを投稿したり共有したりする際に、手数料はかからない。

Flowはレイヤー1のブロックチェーンで、その名前の由来であるFLOWトークンがネットワーク参加、取引、ガバナンスのためのトークンとして機能する。Flowエコシステムのパートナーには、メタの他に、ワーナーミュージック、ユービーアイソフト、NBA、アルティメイト・ファイティング・チャンピオンシップ、アニモカブランズ、サークル、バイナンス、オープンシーがある。

メタバースとともに、デジタルアセットもメタの拡大のための中核的な要素の1つになっている。2022年第2四半期、同社の売上高は前年同期比1%減の288億ドル、営業利益は同32%減の83億6000万ドルだった。CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、同社のメタバース部門の28億ドルという損失にも動じず、むしろこの分野が成熟すれば「数千億ドル」、あるいは「数兆ドル」を稼ぐ機会があると述べた。