仮想通貨分析企業メサーリの創業者兼CEOのライアン・セルキス氏は、規制当局が最近の仮想通貨市場の成長を問題視する可能性があると指摘している。

「私は仮想通貨についてこれまで以上に強気だったが、世界的な規制リスクを皆が見誤っている懸念があると考えている」と、セルキス氏は18日にツイートした

「仮想通貨がおもちゃのように見えるとき、それは脅威ではない。ステーブルコインがペイパルのボリュームに匹敵し、それがプライベートなものであれば、武器のように見え始めるだろう」

2020年3月に4000ドルを下回った後から約1年が経過し、ビットコイン価格は6万ドルを超えた。分散型金融(DeFi)トークンも過去1年で急騰。Yearn.Finance(YFI)は、1000ドル以下だったものが、4万8000ドルの高値を付けた。現在、仮想通貨業界でブームとなっているノンファンジブルトークン(NFT)でも、デジタルアーティストのBeepleによる作品がオークションで6900万ドルの値を付けた

セルキス氏は、規制上の懸念に触れると同時に、ビットコインで利益を確定させる価格目標にも言及した。

「私はさっそく8万ドルで売り注文を設定した」と、セルキス氏はツイートで述べている。さらに追加のコメントで「8万~10万ドルで5%、さらに10万~12.5万で5%を売却する」とも述べ、「その上で物事がそこからどこへ行くのかを見ていくだろう」と付け加えている。

2017年の仮想通貨ブームのとき、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)がブームの中心だった。米国の規制当局は、ICOのガバナンス強化に注力し、多くのプロジェクトに対して取締りを行った。