2023年のWeb3エンジニアの平均給与は12万8000ドル(約1900万円)ーーー。

パンテラ・キャピタルがこのほど実施した調査によると、最も高いWeb3エンジニアの給与は、米国の16万6610ドル(約2480万円)で、次に欧州、中東、アフリカの10万2226ドル(約1520万円)、ラテンアメリカの9万0559ドル(約1350万円)、アジア太平洋地域の7万5000ドル(約1120万円)となっている。この調査には77カ国から1600人以上が回答し、40.1%が分散型金融部門で働いており、26.1%が伝統金融、ブロックチェーンインフラの15.2%が続いている。

調査に回答した開発者のうち、2%未満が常時、物理的なオフィススペースで働いていると述べた。一方、10.6%がハイブリッドの対面・リモートワーク環境で働いているという。残りの87.8%はフルリモートだ。

米国では、初級および中級のWeb3エンジニアの給与は、過去1年間で4%から8%減少し、11万ドルから15万ドルとなっている。一方、上級開発者の報酬は同じ期間に1.5%増加し、19万2585ドルとなった。

金融、事業開発、製品運用の役職には、類似した給与水準が報告された。一方でWeb3のマーケティングおよび運用の専門家の給与が最も低く、初級レベルの人材は6万6000ドル未満だった。米国でWeb3の幹部に関しては、シードスタートアップで14万7363ドルから、シリーズC資金を超える企業で33万5400ドルという範囲の初任給が設定されている。全回答者の97%が法定通貨で給与を受け取っており、残りは仮想通貨での受け取りを選択している。

U.S. Web3 engineer salaries by seniority. Source: Pantera Capital

通常の報酬に加えて、調査に回答した個人のうち5人に1人が、シード企業から50000ドル、シリーズC+企業から13万ドルの平均のトークンインセンティブパッケージを受け取ったと述べた。このようなトークンのインセンティブは、通常、4年以上の権利確定スケジュールとなっている。