「ブロックチェーンが英金融街シティを殺す」=コンサル大手マッキンゼーのアドバイザー【ニュース】

大手コンサルティング会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー」のシニアアドバイザー、ジョン・ストロー氏は、ブロックチェーン技術が普及すれば、英ロンドンの金融街シティが立ち行かなくなると指摘する。その結果として、英国税制が破綻し、国の医療保険制度である「国民保険サービス(NHS)」が崩壊すると主張した。PC・IT系メディア「コンピューティング」が10月24日に開催したライブイベントにおいて語った。

ストロー氏は、スケーラビリティ問題を解決したブロックチェーン基盤の金融システムが人気を博した場合、社会的な混乱が広がる可能性があると述べる。

「誰かが、実際に機能するP2P(ピアツーピア)のブロックチェーン・システムを作成したとしよう。それはスケール可能な融資システムになり、我々はもう銀行を必要としなくなるだろう」

銀行がなくなれば、金融取引における決済の履行を保証する中央清算機関も必要なくなる。金融街シティのビジネスモデル全体が崩壊してしまうと予測する。

金融街シティの失墜は税収減にも

さらにストロー氏は、銀行業界の失墜により税収が激変するのに加え、匿名の決済が公的租税の回避を増加させる可能性があると警告した。同氏は、フェイスブックの仮想通貨リブラを禁止するフランスと独の呼びかけを支持し、ブロックチェーン技術を「多くの点で民主主義の殺人者だ」と呼んだ。

誰も税金を払わない場合、NHSのような国民健康保険のシステムを維持できなくなるとまで語った。

スマートコントラクトは称賛

一方ストロー氏は、ブロックチェーン上のスマートコントラクトを称賛し、「ちょっとした喜び」と述べた。エクスローといった仲介者や弁護士などのサービスの必要性を排除しながら、トランザクション(取引)を高速かつ自動実行できることが大きなメリットだと説明した。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版