仮想通貨をマイニングするマルウェアの数が増加している。今年第2四半期に新たに発見されたマイニングマルウェアの数は250万件で、前年同期比で86%増加した。マカフィー・ラボが25日にレポートを発表した。
サイバーセキュリティーの専門家は、マイニングをする250万件以上の新しいマルウェアが第2四半期に発見されたと指摘。第1四半期では290万件が発見されており、これは2017年第4四半期の40万件から629%上昇した形だ。
マイニングマルウェアは、とても活動的であり、今年に入り新しいコインマイニングマルウェアの脅威は増大したとレポートで結論づけられている。
Coin miner threats statistics. Source: McAfee Labs, 2018
レポートでは具体的に、サイバー犯罪者は違法なマイニングの新しいアングルを発見したと強調している。これはブロックチェーンと仮想通貨の人気の高まりの余波と言えるだろう。
マカフィー先端脅威リサーチのリード科学者であり上級プリンシパルエンジニアであるクリスチャン・ビーク氏は、PCとは別に、低CPUデバイスが、サイバー犯罪者にとっての新しい収益源となっていることを指摘している。
「膨大な量の」デバイスに関わるWi-Fiルーター、ビデオカメラ、その他のIoT家電などと同様に、「弱いパスワードの傾向」も、非常にサイバー犯罪者にとって魅力的なプラットフォームとなっている。