12月7日に公開された新しい文書によると、南アフリカの監査法人Mazarsは、仮想通貨取引所バイナンスが公開時点で97億ドル相当のビットコイン(BTC)を保有している。保有するビットコインは575,742.42BTCとなっており、バイナンスの顧客が保有するビットコインを裏付けているという。Mazarsは「バイナンスは101%担保されている」と述べている。

監査の対象は、顧客のビットコインおよびラップビットコイン(WBTC)のスポット、オプション、証拠金、先物、ファンディング、ローン、獲得口座などだ。ビットコインネットワークのほか、イーサリアム、BNBチェーン、バイナンス・スマートチェーンにラップされたBTCも監査対象に含まれている。

バイナンスは、プルーフ・オブ・リザーブの一環として、11月22日付で「合意された手続業務(AUP、規模を限定した監査)」を依頼した。この結果について、Mazarsは次のように書いている。

「我々は、AUPの適切性に関して何ら表明するものではない。本AUP委託は保証業務ではない。したがって、当監査法人は意見または保証の結論を表明しない。もし我々が追加的な手続を実施していれば、報告されたであろう他の事項が発見された可能性がある」としている。

Mazarsは、バイナンスが管理する様々なウォレットアドレスをチェックすることで、バイナンスの顧客の資産の名目上の価値を独自に取得した。Mazarsは、所有権の証明を確認するために、バイナンスに資産を指定されたアドレスに転送するよう依頼し、その結果を確認した。さらに、同社はソフトウェアを使用して、取得した顧客データを集約し、独自のマークルツリーを構築したという。