イーサリアム基盤の仮想通貨決済ネットワーク「マティック(Matic)」が、6月1日のメインネット立ち上げにも関わらず48時間で20%下落した。メインネット立ち上げに向けて上昇していた価値をすべて吐き出した形だ。

6月1日、マティックはブログの中でメインネットは段階的に立ち上げられると発信。「メインネットの実装とバリデーターの参入をできるかぎりスムーズに行う」とし、初日から「dApps(分散型アプリ)がプロダクトをマティック上に導入できることを保証する」と強調していた。

マティックは、「セカンドレイヤースケーラビリティの競争に勝利したニューカマー」という評価も出ていた

しかし、メインネットの立ち上げとともにマティックは急落。先週の上昇分である38%プラスがほぼなくなった。

MATIC/USDT on Binance

(出典:TradingView 「マティック/USDT(バイナンス)」)

マティックは、イーサリアムのスケーラビリティ問題の改善を目指している。

マティックが採用するコンセンサスアルゴリズムのDPoSとは、仮想通貨の保有量(ステーク)によって重みづけられた投票によって選ばれたノードがブロック承認を行うアルゴリズム。DPoSでは、通貨保有量が少ない人でも保有量の多い(影響力の強い票)人から投票を獲得できれば承認者に選出される。

マティックは昨年に仮想通貨取引所バイナンスのIEOプラットフォーム「ローンチパッド」に上場したことでも知られている

昨年末には1時間で70%も急落するという「事件」も起きた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン