世界の160の仮想通貨取引所のうち、その半分が市場シェアの約85%を支配している。

クリプトコンペア(CryptoCompare)が発表したレポ―トによると、クリプトコンペアが「トップティア」と評価する取引所では、2020年10月から21年1月にかけて市場シェアを13%拡大させている。これにより、これら「トップティア」の84取引所での市場シェアは約74%になり、資産は1兆ドルを超えるという。クリプトコンペアによると、この市場シェアは85%に上昇する可能性があるという。資産ベースで1.2兆ドルを超えるだろう。

Source: CryptoCompare

レポートでは、ビットコイン(BTC)の価格が2020年12月下旬に2万ドル、1月に3万ドルにまで急騰したため、一般トレーダーやプロのトレーダーがリスクの低い取引所に目を向けたことで、トップシェア取引所のシェアが増加したようだ。

ただし、市場シェアが増加した最も重要な理由の1つは、クリプトコンペアが「トップティア」と評価する取引所が増えたことだろう(前回2020年10月よりも16ヶ所増加)。この評価は取引所のリスクレベルを測定した上での分類だ。クリプトコンペアによれば、多くの取引所が「強化された」本人確認(KYC)とマネーロンダリング対策(AML)要件に準拠しているという。取引所での透明性を高め、運用ステータスも改善している。

クリプトコンペアの結果によると、分析対象の160の取引所の44%は、2020年7月の37%と比べて「パブリックAPIエンドポイントを介して完全な過去の取引データをクエリする」機能を提供している。

レポートでは、コインベース、ジェミナイ、ビットスタンプ、クラーケン、itBit、Lunoを「最もリスクの低い取引所」(AA)として言及している。バイナンスやFTX、OKCoin、フォビグローバルなどの企業は、次のカテゴリーであるAにリストされている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン