仮想通貨取引所マウントゴックスの元社長マルク・カルプレス被告の公判が15日に東京地裁で開かれ、中山大行裁判長は懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。日経新聞が報じた。

カルプレス被告は、顧客資金を管理していた口座から自身の口座などに約3億4千万円を送金して着服したとして業務上横領罪に問われたほか、現金残高を水増しする為に取引システムのデータを改ざんしたとして私電磁的記録不正作出・同供用罪にも問われていた。

検察側は昨年、12月12日にカルプレス被告に対して懲役10年を求刑していた。

日経の報道によると、今回の判決で起訴内容の一部については無罪となった。

マウントゴックスとは、東京・渋谷に拠点を置いていた仮想通貨取引所で、世界のビットコイン取引の約70%を実施していた世界最大の取引所だったが、2014年、大規模なサイバー攻撃を受けた結果、顧客が預けていた75万BTCと預り金28億円、そして自社保有の10万BTCを失い、破綻に至った。