仮想通貨マイニングを手掛けるマラソンデジタルホールディングスは5月9日、デジタル資産インフラ企業のゼロツーと提携し、アブダビに大規模な浸漬式ビットコインマイニング施設を設立すると発表した。

発表によると、合弁事業はアラブ首長国連邦のミナザイードとマスダルシティを拠点とする。二つのマイニングサイトは、合計で250メガワットの容量を有する。マラソンとゼロツーはアブダビの電力網から余剰エネルギーを供給し、基本負荷と持続可能性を高める計画だ。

アブダビの砂漠気候での仮想通貨マイニングは、平均年間気温が約28度という状況下で、しばしば「不可能」とされてきた。しかしマラソンデジタルによると、同社は提案された施設でマイニング装置を冷却する「カスタムビルトの浸水ソリューション」を開発し、液体冷却するという。

同社のCEOであるフレッド・ティール氏は、「このプロジェクトについて、我々のチームは完全な浸水ソリューションを共同開発し、実装しただけでなく、地元からの柔軟性、耐性、最適化を提供するために専有マイニングソフトウェアを開発した」と述べている。

このプロジェクト、通称「アブダビグローバルマーケッツJVエンティティ」の所有権はゼロツーとマラソンデジタルが分け持ち、それぞれが80%と20%を管理する。両社は、アブダビの両施設が2024年までに稼働し、合わせて約7エクサハッシュ/秒のハッシュレートを生み出すことを予期している。