米国小売大手のクルーガーが今月1日、一部店舗でビザカード決済をやめるという決定をした。これに対して、仮想通貨業界が反応。仮想通貨投資会社モルガン・クリーク・デジタル創業者、アンソニー・ポンプリアーノ氏がビットコインの効率的な支払いを目指すライトニングネットワークを導入するように提案した。すでに交渉は始まっているようだ。

1日、クルーガーは、傘下のドラッグストア「Smith’s」で4月3日からビザカードの受け入れをやめると発表。手数料が高いことが理由だそうだ。クルーガーは以下のような声明を出した。

「ビザは、自社の立場を利用して、長年、小売業者に対して過剰な手数料を課してきた」

これに対して反応したのがポンプリアーノ氏。「モルガン・クリーク・デジタルのチームがクルーガーのチームに会いに飛んでいくよ。そして、全米でライトニングネットワークの導入を手助けするよ」とツイートした。

このツイートに対して、クルーガーの関係者が返信。両者は交渉のテーブルについたという。ポンプリアーノ氏は面会後、「ワールドクラスで、前向きな考え方を持っている。話は進展しているよ。続報を待ってくれ」と述べた

ライトニンングネットワークは、ビットコイン(BTC)の取引スピードの改善や手数料高騰問題の解決、マイクロペイメント(小額決済)を可能にすることが期待されている。

ロイター通信によると、米国でビザのクレジットカード受け入れをやめたのはクローガーが初めてではない。

去年8月には、カリフォルニア州のスーパー、Foods Co.もビザの受け入れを停止。クルーガーのSmith'sと合わせて、全米7州にわたって140店舗以上、100以上のガソリンスタンドを展開しているそうだ。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Major US Retailer Kroger Drops Visa, Morgan Creek Digital Suggests Lightning Network