ルクセンブルク金融監督委員会(CSSF)は、仮想通貨とイニシャル・コイン・オファリング(ICO)投資に関する警告を発表した。仮想通貨はボラティリティが高く、ICOにおいては情報提供が不十分との意見を示した。17日付コインテレグラフ・ドイツが伝えた

 CSSFは、仮想通貨は中央銀行の後ろ盾がない上にボラティリティが高く、取引はしばしば不透明に実施されており、ビジネスは不透明との警告を発表。

 また、仮想通貨取引所はハッキングに弱い可能性があり、消費者保護システムや盗難対策が講じられていないと強調した。仮想通貨に関する情報は、しばしば不完全で理解し難く、仮想通貨のリスクを反映していないと述べている。

 CSSFは特に、ICOへの投資に注意を呼びかけている。ICOのビジネスモデルは証明されていない上、トークンや調達資金に関する情報が検証されていないとの見解を示した。

 一方で、ブロックチェーン 技術に関しては前向きな姿勢だ。ブロックチェーンは金融業界やその他の新鋭事業に有益になりうると説明している。

 CSSFのほか、欧州では昨年秋、ドイツ連邦金融監督所(BaFin)が「ICOによる仮想通貨やトークンの購入は、極度に投機的な投資」として注意を呼びかけている。12月には欧州証券市場監督局(ESMA)が同様に、ICOのリスクを訴えている。