仮想通貨ファンド、グレイスケールのビットコイン投資信託(GBTC)の規模が、今年初めて10億ドルを下回った。仮想通貨関連の分析を手掛けるDiarが3日にレポートを出した。グレイスケールは米国「唯一の」ビットコイン投資信託と言われている。

ファンドのドル建ての規模は縮小しているが、ビットコインの預け入れは最高を記録している。「仮想通貨の世界では最大の機関投資家」と言われるGBTCは現在、20万3000BTC以上を保有しており、Diarによれば、これは「出回っている供給量の1%をわずかに上回る」量だという

レポートには「しかしながら、記録的な流入によりビットコイン換算の保有高が最高となり、12月は前月はじめと比べてわずかに増えた」と記載されている。

投資ファンドのグレースケールが行っているビットコイン投資信託が低迷

グレイスケールのビットコイン保有量が増えた一方、他の仮想通貨ベースの金融商品には「確実な利益」が出ていない。Diarによれば、ビットコイン以外の8つの商品の管理下にある資産は「わずか5640万ドルで、出資者の合計の6%をやや上回る程度」だ。また「(合計所有量の割合は)実際には、グレイスケールがゼン・ファンド(Zen Fund)を立ち上げた際の8%から減った」という。

昨年のビットコイン価格の高騰以降、GBTCの株価は一貫して下降線をたどっている。グレイスケール株の価値は今年10月、昨年12月の2万ドルから80%下がった

今年7月に公表したレポートにおいて、グレイスケールは今年の資本流入の56%が機関投資家からのものだとしている。弱気市場により投機家や一般投資家の気勢が削がれているが、グレイスケールは「直観に反し」、投資の割合が「これまでにないレベルまで加速している」と述べている。

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