時価総額第4位の仮想通貨ライトコインの半減期まで推定2日と数時間。需給の関係からはライトコインにとって上昇材料と見られてきたが、7月は20%近くも下落した。すでに半減期は織り込まれているのではないかという声が出ている。
(出典:Coin360「ライトコイン/米ドル(1年)」)
年初来で見てみると、ライトコインは未だに200%のプラスとなっている。
半減期では、ライトコインの取引を承認するマイナーに対する報酬が25LTCから12.5LTCに半減する。ビットコインの次の半減期は来年5月と推定されており、ライトコインと同様、ビットコインにとってプラス材料になると考えられている。
織り込み済み?
ただ、ここにきて、仮想通貨業界からはライトコインの半減期は織り込み済みではないかという声が出ている。
ブルームバーグによると、メサーリの研究者エリック・ターナー氏は、「半減期は織り込み済みで、多くの人が期待するようにイベント自体が価格上昇のきっかけにならない」と指摘した。
またライトニングへの開発者の貢献数が2014年以来の最低水準であることについて、仮想通貨ヘッジファンド「プロチェーンキャピタル」のデービッド・タウィル氏は、「ライトコインに興味を持っている人はこうした技術的な活動に興味を持っていないようだ」と批判。半減期よりこうした技術的な活動の方が長期的には重要ではないかという見方を示した。
ブルームバーグTVの番組でMCを務めるジョー・ウィーセンサル氏はも同調。次のようにツイートした。
Here's a hot take that will piss off a lot of Bitcoiners. The "halvening" is completely irrelevent as a price driver. You can't simultaneously believe that markets are smart/efficient and also believe that events literally everyone can see coming at the same time actually matter. https://t.co/ag1VPdMdTp
— Joe Weisenthal (@TheStalwart) August 2, 2019
「多くのビットコイナーを怒らせることになるホットな切り口だ。”半減期”は、価格ドライバーとしては完全に無関係だ。マーケットが賢くて効率的であることと、みんなが注目するイベントが文字通り意味があることを同時に信じることは不可能だ」