ビットコイン（BTC）の次回ブロック報酬半減までまだ1年近くあるが、ライトコイン（LTC）のマイナーたちは既にその影響に備えている。
2週間以内に、ライトコインのブロック報酬は1ブロックあたり12.5LTCから6.25 LTCに半減する。
クジラはLTCを買い溜め
物議を醸すこともあるライトコインだが、時価総額は約680億ドルであり、時価総額で第12位の仮想通貨である。
現在、ライトコインのマイナーたちは毎日7200LTCのブロック報酬を獲得しており、これは約67万ドルに相当する。半減期が近づくにつれ、大口投資家たちは価格上昇を見込んだ動きをしているようだ。人気トレーダーのミキブル・クリプトなどは、大口投資家が過去2日間で約6000万ドル（約66億円）相当のLTCを買い集めたと指摘している。
しかし、BTCに対する価値という観点から見れば、喜ぶべきことは少ない。ライトコインは現在、最大の仮想通貨であるビットコインに対してほぼ最安値近くで取引されており、この傾向は以前の半減期に関係なく年間を通じて続いている。
7月19日現在、LTC/BTCは0.0031で取引されており、これは2022年6月の最安値0.0017からわずかに上昇した程度だ。1LTCはかつて0.052BTCまで価値があったこともある。
ライトコインのUSDに対する最高値は2021年5月に記録され、1LTCンあたり400ドル以上で取引されていた。現在の価格は93ドルと、かなり控えめな水準だ。
ビットコインに対する弱さという観点から見れば、ライトコインが最も悪いパフォーマーではない。年間を通じての人気の比較対象は、ビットコインからフォークしたコインとBTCであり、その結果は市場の選択したネットワークに対抗する現実の厳しさを如実に示している。
ビットコインキャッシュ（BCH）は先月、BTCに対する最安値を記録し、その後反発したものの、0.00817BTCという水準に留まっている。これは、最高値の0.432 BTCから98%下落したことを意味する。
ビットコインSV（BSV）については、6月の最安値からの反発が既に停滞している。執筆時点で、BSV/BTCは0.00124 BTCで取引されており、これも最高値から98%下落したことを示している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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