ライトコイン財団がドイツの銀行の株式9.9%取得、仮想通貨決済のトークンペイと提携で

 ライトコイン財団は、スイスに拠点を置く仮想通貨決済を手掛けるトークンペイと新たに戦略的パートナーシップを結んだ。このパートナーシップの一環で、ライトコイン財団は、トークンペイからドイツのWEG銀行の株式を9.9%取得した。トークンペイが10日に発表した

 ライトコイン財団はトークンペイに対して、ブロックチェーンやマーケティング、ロジスティックの専門知識を提供していく。トークンペイはこれへの対価として、財団にWEG銀行の株式を提供する。

 トークンペイが進めるトークン開発などの取り組みに対して、財団側が「ハイレベル」なブロックチェーンの機能を提供していく。トークンペイは「TPAY」と呼ぶ仮想通貨や、「eFIN」と呼ぶ分散型取引所(DEX)の開発を進めている。

 また財団は、トークンペイの資産管理プラットフォーム「TokenSuisse」や、Eコマースでの仮想通貨決済用に設計された「TokenPay Multisignature Transaction Engine」に対しても知見を提供していく。

 トークンペイは仮想通貨のVerge(XVG)とも長年にわたりパートナーシップを結んでおり、XVGを使ったデビットカードを発行する計画だ

 ライトコインの創設者、チャーリー・リー氏は今回のトークンペイとのパートナーシップについて、次のように語っている。

「このパートナーシップは、ライトコインとトークンペイにとって大きな勝利だ。私はライトコインをWEGバンクやほかの様々なサービスと統合させていきたいと思っている。これによりライトコインを買ったり、使ったりすることがよりシンプルになるだろう。また、私はトークンペイのeFIN分散型取引所におけるライトコインのサポートにも興奮している」

 WEG銀行のマシュー・フォン・ハウフCEOは、今回の提携について「未来の銀行業が新しい決済方法に適用をしていくことは不可避だ」と語っている。

 トークンペイは、ドイツの規制当局の承認を待って、WEG銀行の残りの株式も取得する予定だという。トークンペイのウィルヘルム会長は、トークンペイとライトコインとWEG銀行の協力が、旧世界と新世界のギャップを埋める架け橋になると語っている。

 仮想通貨の大手企業は、伝統的な金融セクターの分野へと接近しようとしている。例えばコインベースは最近、仮想通貨のカストディ(保管)サービスをスタートさせているだけでなく、米政府の銀行ライセンス取得も検討していると報道されている