オンラインの雇用求人プラットフォームであるリンクトインは、仮想通貨やブロックチェーン分野で経験を持つ人材への需要増加を報告している。

リンクトインの分析によると、米国での「ブロックチェーン(Blockchain)」もしくは「仮想通貨(Crypto)」という用語を含む求人は、8月に前年比で615%増加した。多くの企業が仮想通貨・ブロックチェーン関連の求人に関心を示しており、リンクトインによれば「JPモルガンはトップの雇用者の1つだ」という。

さらにリンクトインの分析によれば、金融サービス企業は今年、2015年時点と比較してデジタル資産の経験を持つスタッフを3倍以上雇用するという。

7月のJPモルガンの求人情報をみると、ブロックチェーン関連のポジションを数多く掲載しており、ソフトウェア開発者だけでなく、マーケターや監査関連も含まれている。

リンクトインの記事の中で、BNYメロンのローマン・レーゲルマン氏は「デジタル資産の機会は豊富だ」と語っている。

仮想通貨関連では金融関連の企業以外にも求人の動きは広がっている。Eコマース大手のAmazonは今年2月、デジタル通貨分野の人材の求人を行っていた。5月にはアップルが、仮想通貨業界の経験を持つ「オルタナティブ決済」のための事業開発マネージャーを募集していた。